円熟の味、東中野「好日」に感動

2022年 11月 10日 - 読み終える時間: ~1 分

初めてこの店で食べたのはもう20年以上前、オープンして間もない頃だったと記憶する。洒落た雰囲気のお店が東中野駅のすぐそばにオープンしたというのに、私が見た当時はインターネット上に情報が一切無かった。意を決して入店し頂いたつけ麺に驚愕した。無化調で深い旨みなのにスッキリとした透明スープ、パスタのようなつるっとした丸い太麺。コクがあっても重くなく、優しい口当たりで美味い。しかもボリュームたっぷりの量。無我夢中で完食し、すぐラーメン掲示板に書き込んだ記憶がある。その後人気店となり、行列店となり・・数年前につけ麺を食べたきりだった。実に久しぶりに通りがかると、ちょっと空いていたので入店。珍しくラーメン（大盛）＋煮玉子を注文。メニューを見ると、基本のラーメンが700円。安い。出てきたラーメンは澄んだ透明スープに白い麺がたっぷりの、見た目は地味な醤油ラーメン。しかし最初のスープ一口で、その深い旨みに20年前の感動の味が突風のように舌を直撃する。基本は同じで、しかし昔よりも美味しくなっている。あの頃のように無我夢中で完食。お会計も開店当時から変わらない手渡しスタイルだ。20年か・・いろんな事があったけど、変わらない感動が今も地元にあるのは幸せなのだ。