2008/1/1 火曜日

謹賀新年:ブログがビジネスになる世界へ

Filed under: 日々のコラム, ビジネス全般, Marketing — 管理人 @ 0:59:44

新年明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。

AP通信の最新報道によれば、米国では1日数千人程度の中規模ブログを運営していても、ある程度の広告収入が得られるブロガーが増加しているそうです。 実例として、ニューヨークの都市部で食べられるランチメニューを紹介するブログ「Midtownlunch.com」というブログの運営者は、1日あたり2,000人ほどの読者で、月額1,000ドルほど広告収入があるそうで、娯楽費を稼ぎ出す立派なサイドビジネスとしてブログが成立していると紹介されています。

「アルファブロガー」なんてIT格差を煽る用語が昨年流行りましたが、これからはマイペースブロガーの活躍も目立つことになりそうですね。頑張らなくちゃ。

2007/6/19 火曜日

ネット通販売り上げ成長が鈍化

Filed under: 日々のコラム, ビジネス全般, Marketing — 管理人 @ 8:35:11

NYタイムズ紙の報道によれば、ネット通販各分野で成長鈍化が見え始めたということです。記事から一部引用すると:

ウェブの登場以来、オンライン売り上げは全般にわたり年平均25%以上の急成長を続けて来たが、昨年度から書籍、チケット、文具等の主要商材分野で成長速度の鈍化が顕著となっている。

オンライン売り上げ成長の鈍化に伴うメジャープレイヤーの対応実例として、PC通販最大手のDellはウォルマートの店頭でPCを販売したり、ツアーチケット販売大手Expediaはホテルのロビーや他の旅行者が集まる場所でのチケット販売額が3倍に跳ね上がったりしているということです。

成長鈍化が特に激しい商品は、オフィス文具(2005年−2006年に売り上げが48%上昇、2006年−2007年の予測値は18%)、書籍(2005年−2006年に売り上げが39%上昇、2006年から2007年の予測値は11%)、イベントチケット販売(映画以外、2005年−2006年に41%成長、2006年−2007年の予測値は25%)。

逆に現在でも急成長しているジャンルは、ギフトカード(前年成長率7%から今年の予測値は24%)、ベビー用品(前年成長率5%から今年の予測値は21%)、オモチャとビデオゲーム(前年成長率11%から今年の予測値は20%)といった感じです。

オンライン成長鈍化に伴い、米小売業界は次第に実店舗とオンライン通販を融合するクリックス&ブリックス(clicks-and-bricks hybrid mode)にシフトしており、例えば書籍販売大手ボーダーズはオンライン予約+店頭受け取りというサービスを開始、ベストバイやシアーズ等大手業者も同様のサービスを展開中。書店大手バーンズ&ノーブルはオンラインブッククラブで著者インタビューや読者フォーラムを展開し、実店舗での買物体験をオンラインでも共有させようとしているとのこと。

オンライン予約+実店舗受け取りサービスでは、商品を受け取る客はその場でさらに買物をする傾向にあり、売り上げ増進に繋がる利点があるとの調査報告もあるようです。

2007/4/15 日曜日

googleがダブルクリックを買収

Filed under: 日々のコラム, ビジネス全般, Marketing — 管理人 @ 12:48:50

米CNETによると、googleが広告ネットワーク企業ダブルクリック社を31億ドルで買収すると発表したもよう。

米IT業界では、ダブルクリックの買収をめぐり、マイクロソフト社、ヤフー、AOL等もgoogleと火花を散らしていたという観測記事が流れていた。マイクロソフト社は、ダブルクリック買収により広告配信ネットワークを含めて検索ポータル事業を全面展開する目論みをもっていたとみられるが、googleは今回の買収劇でマイクロソフト社の出鼻を挫いたことになる。

2007/4/8 日曜日

VeriSign社、.comと.netの新規ドメイン登録維持料金を10月15日から値上げ

Filed under: 日々のコラム, Marketing — 管理人 @ 2:22:46

VeriSign社が、.comと.netドメイン名の管理料金を今年10月15日から値上げすると発表しているようです。(米USAトゥデイ紙

具体的には、.comの料金が7%値上げで6ドル42セント、.netが10%値上げで3ドル85セント(いずれも年間維持費用)となるもよう。これは当然ながら日本国内のドメイン運用業界にも波及すると思われます。

なお、.com/.net両ドメインをすでに取得している人向けには、10月14日までに複数年維持契約をすれば値上げ前の価格で申し込めるそうで、米国では10年契約や100年契約まで受け付ける業者がいるようです。

2006/6/28 水曜日

楽天伝説の終焉?

Filed under: 日々のコラム, Marketing — 管理人 @ 22:34:02

「月5万円“ポッキリ”、年間60万円の出店料」でスタートした日本オンライン史上最大のショッピングモール『楽天』から退却するテナント企業が急増というニュース

年間60万円プラス従量課金という最新のテナント課金システムという超高額ショッピングモールになった楽天では、今年1月から3月までの新規出店が1460店、退店数は836店ということで、今でも出店数が退店数を上回るというのは、通販ASPに慣れてしまったウェブ制作関係者の目から見ると驚きです。

巨大ショッピングモールに出店することによる集客効果は、5年前なら重要だったかもしれませんが、現在ではgoogleのアドワーズやその他検索エンジンへの広告配信、アフィリエイト等のマーケティングASPの活用を考慮すると、費用対効果面で再考の余地があるように思います。楽天内のお店のウェブサイトを見るたび、楽天創業当時からほとんど変わっていないデザインにちょっとビックリし、呆れることもあります。

後のランニングコストや運営の自由度を考えると、、Color Me Shop! proEstoreなどの最新ショッピングシステムASPのほうが、『ネットでお店やりたい!』というニーズにより良く対応できると思いますね。

2005/10/26 水曜日

新築分譲マンション購入の3割はネット経由

Filed under: 日々のコラム, Marketing — 管理人 @ 16:50:51

朝日新聞の記事から抜粋:

「インターネット経由の新築分譲マンションの購入件数は、マンション最大手の大京が2004年度に3796戸(前年度比58.8%増)を契約したのを始め、東急不動産でも年間販売戸数のうち、約33.7%をインターネットがきっかけで契約している。」

大量の情報から目的に合ったものを選択するという点において、Webは不動産情報検索に最適なツールだと思います。流行るのも当然ですね。しかし不動産企業側のサイトは往々にして大袈裟で重いものになりがち。Flashで高級イメージを演出するよりも、物件の写真を増やして欲しいですなあ。

2005/3/7 月曜日

ソニーが出井CEOの後継に英国人を抜擢?

Filed under: ビジネス全般, Marketing — 管理人 @ 5:44:45

驚きのニュース。ニューヨークタイムズ紙2005/03/06付記事によると、日本のソニー株式会社が、現会長兼CEO出井伸之氏の後継として、現ソニー・コーポレーション・オブ・アメリカ会長のハワード・ストリンガー卿を、本日(3月7日)東京本社で行われる予定の役員会で内定承認する予定であることがスッパ抜かれている。

英国生まれのハワード・ストリンガー卿は米CBS放送で30年間勤務した後、米ソニーの会長に就任。2000年には英国女王陛下によりナイトの爵位を授与されている。

今年初旬に米Cnetによって行われたインタビューによれば、メディア企業出身のハワード・ストリンガー卿は、アップル社のiPod戦略に影響を受けているらしい。コンテンツ配信分野でのブランド確立を目指すのだろうか?

2004/11/8 月曜日

Yahooがファーストサーバーを子会社に

Filed under: Marketing — 管理人 @ 20:42:59

中堅ホスティング企業のファーストサーバーがYahooの子会社になるとのこと。これでYahooはホスティング事業をより強化することになる。ファーストサーバーといえば、同社ホスティングを利用しているコンピュータソフトウェア著作権協会(ACCS)の情報漏えい事件が記憶に新しい・・・

2004/11/5 金曜日

ITスキルが身を助ける・・・

Filed under: Marketing — 管理人 @ 21:04:39

U.S. FrontLineの記事から抜粋。

米国では1992年からの10年間で、140万人の秘書が職を失った。ところが、万が一に備えてインターネット言語HTMLの知識を身に付けていたために、事務職のリストラに遭わず、失業せずに済んだ秘書もいる。

これは果たしていいニュースなのか、悪いニュースなのか・・・

2004/10/23 土曜日

マクロメディアのMacromedia Flash Conference、あれ?コールドフュージョンは?

Filed under: Marketing — 管理人 @ 22:25:49

「Macromedia Flash Conference 2004」というのが渋谷で行われているみたいですが、サーバーサイド技術の紹介で「Flex 1.5」という新システムが登場。XMLデータを読んでFlashに出力する仕組みらしい。今後の同社サーバーサイド技術の中心になるそうで・・・アレ?ColdFusionは?まさか無くなっちゃうんでしょうかね?まあ市場シェアからいけばいつ消えてもおかしくないですが、ColdFusion開発業務をしている筆者としては・・・ZOPEに乗り換えよう。

2004/10/1 金曜日

「大久保のらぅ麺 じゃらんじゃらん」

Filed under: Marketing — 管理人 @ 22:30:02

北新宿(大久保)の「らぅ麺 じゃらんじゃらん」でつけ麺。魚介系の出汁と動物系出汁のダブルスープが濃厚で旨い。

2003/9/23 火曜日

ブロードバンド時代でもページは軽いほうがいい

Filed under: Marketing — 管理人 @ 13:58:46

「ブロードバンド催眠術」に企業ウェブマスターは麻痺。でもユーザーは・・・

2002年度において、日本のブロードバンド回線環境はスピード・コストにおいて世界一になったらしい。さて、駅前ブロードバンド販売拡張団も見慣れた昨今、ウェブ制作現場においても「ブロードバンドムーブメント」が沸き起こっている。

都心のインテリジェンスビルにオフィスを構え、受注金額グラフを積み上げることに残業も厭わない熱心な大手ウェブサイト制作企業は、ホームページのアニメーションをより長時間で高尚な芸術に作り上げ、無味乾燥なコンテンツに高度な装飾を施すことで成功を収めつつあるらしい(オフィス賃貸料の支払いもできる!)。

しかし、「FlashアニメーションとSKIPボタン」が企業のオンライン収益にどう作用するかを顧客に理解させることはとても困難だ。そんな時、「IT業界特有の催眠術」は登場するのである。

「IT業界特有の催眠術」とは、古くはSIPS、SEOなどのキーワードを使いまくって顧客に「遠くを見せる」ことだった。最近では、「ブロードバンド催眠術」が最先端の技術である。ウェブ制作企業が得意とするブロードバンド催眠術は、クライアントとの打ち合わせの最中にしばしば目撃される。例えば以下のような場面で・・:

クライアント企業のWEBマスター:
『この企画書によると・・トップページのフラッシュアニメーションがかなり凝ってるねえ。これはどういうコンセプトで?』
ウェブ制作企業の営業担当者:
『御社のブランディングを意識して、ホスピタリティをテーマにした動画です。オンラインでの御社のプレゼンスを高めるために用意してみました』
クライアント企業のWEBマスター:
『他の画像データと合わせてページのファイルサイズが500キロバイトか・・・たしかサイトを立ち上げた2年前には「8秒ルール」なんて言われたと思ったけど、ページが重過ぎないかなあ・・?』
ウェブ制作企業の営業担当者:
『ブロードバンド時代ですから、画像ファイルの重さなんて誰も気にしませんよ。かなり凝った動画でも大丈夫です。ユーザーは「つなぎっぱなし」なんですから!』

ちょっと考えてみて欲しい。「ブロードバンド時代だからページが重くても気にならない」というユーザーは、重いページを歓迎しているのか、我慢しているのか?

現実世界の例を見てみよう。長距離ドライバーが高速道路を使う動機は「目的地まで速く到着するから」であって、「たくさんの車と出会うから」ではないはずだ。

商用サイトにおいて、ユーザーは目的の達成に集中している。アート気取りのFlashアニメーションが始まるスプラッシュページや、強制的に表示される巨大画像は(ブロードバンド環境においても)歓迎されることはない。それは高速道路において、渋滞が歓迎されないのと同じ理由である。

確かに、日本国内のネット環境は急速に整備されつつある。2002年末の調査では1,955万人がブロードバンドを利用しているらしい。数字にするとすごい人数だが、自宅でネットを利用しているユーザー全体の比率で見ると、29.6%に過ぎない。その一方で、44.9%がアナログ回線でダイアルアップ接続している事実は見逃せない。「誰でもブロードバンド」はまだまだ大げさな売り文句かもしれないのだ。

参照:情報通信白書:第1章 特集「日本発の新IT社会を目指して」

「ブロードバンド催眠術」感染を防止する

ウェブサイト製作者は、このような「ブロードバンド催眠術」から身を守らなければならない。しかしステキなオフィスのパーテイションに隠れてみても、この催眠術から逃れるのは難しい。あなたの上司はすでに患者かもしれないので頼れない。そんなときは、ネット上の便利なツールを使ってみよう。

OptiView社の「PageRacer」は、アナログ56Kモデムでのウェブページ表示速度を擬似体験することができるスグレモノだ。これを使って、かつて夜中にダイアルアップで見た星降る夜空の画像を思い出すのも楽しい。

結び:「ブロードバンド催眠術」動画広告の販売に効果あり?

ブロードバンド催眠術は、広告代理店の売り込みにおいても活躍している。例えば以下のような場面で:

ウェブ広告代理店のAE(アカウントエグゼクティブ):
『新しいタイプの動画広告の案内に参りました。是非御社でも出稿を検討してください!』
クライアント企業:
『動画広告なんてわざわざ見るかな〜?』
ウェブ広告代理店のAE:
『ブロードバンド時代ですから誰でも動画を見れますよ!』

ブロードバンド時代だから誰でも動画広告だって?動画広告がそんなに注目されるとしたら、まず出稿すべきなのは当の広告代理店だろう。

2002/2/14 木曜日

ウェブサイト運営に必要な7つの要素(6)

Filed under: Marketing — 管理人 @ 21:56:37

テクノロジー&エンジニアリング:技術知識はウェブビジネスの骨格!

ウェブサイト構築をしていて困ることのひとつに、企業のウェブプロデューサーやプランナーを相手にする場合がある。どういうことかというと、ウェブビジネスを主催するはずのこうしたヒト達が、正確な業務知識を全くもちあわせていない(PC初心者)であることが非常に多いのである。

こうした「ビジネスマン」には自らネット・PC初心者であることを公言してはばからないヒトもいるが、おおいに反省すべきだろう。

例えば、建築業を想像してみてほしい。建築物を建てるには、設計者、職人、そして現場監督といった種類の人間が必要で、小さい案件なら設計者と現場監督は兼務である。建築現場では、現場監督は、職人の作業内容を知らなければ、現場の段取りができない。また、職人も現場監督も同じように図面が読めなければ、何の打ち合わせもできないのである。

建築業界だけでなく、およそビジネスというものには、どんなジャンルにも技術というものがあり、業界内で必ず技術・専門知識というものを学習しなければならないものだ。(ハンバーガーチェーンだってキチンと技術マニュアルで学習するシステムがある)

それなのに、インターネット業界になると、例えば『FTPって何?』とかの質問が(サービスを提供する側から)でてきたりするのである。これはおかしいとすぐ気づくべきだろう。

技術的背景なしに『ビジネスモデルが…』とか『ユーザーエクスペリエンスが(^_^)』なんて言われても、ボクシングでいえば、ヤジ程度の役割しか果たせないのである。

業務に必要な知識は個人レベルで身に付けなければ、その業界で生きてはいけない(報酬を受け取る資格がない)と思うのだ。(もっとも、ウェブ関連の技術情報の進化のスピードについていくのは並み大抵の努力では足りないし、コードが書けなきゃダメというわけではない。しかし努力する人間としない人間の間には、ビジネスにおいて雲泥の差がある

『技術』選択眼はウェブサイト運用コストに直結する

技術知識が必要なのはエンジニアだけではない。ウェブプロデューサー、プランナーをはじめとして、ウェブサイト運営に関わるなら、エンジニアリングに関する知識は不可欠である。なぜなら、技術知識はサイト開発コストに直結するからだ。

具体的な事例で考えよう。ある商店街が加盟店のデータベースを備えたウェブサイトを作りたいと考えたとする。あなたはこのウェブサイトの責任者に任命されたとしよう。さて、何から始めるべきか。

まずはサービスコンセプトを煮詰めるだろう。提供できるサービスや情報を列挙して、これからでき上がるウェブサイトはどういう性質をもったサイトかを想像してみる。

コンセプトが決まったらドメイン名を考える。ついでにドメイン取得の段取りとホスティングサービス業者を選別しはじめるだろう。さて、この段階ですでにDNS、サーバー技術情報を理解できなければプランニングはそこで止まってしまう。

また、データベース連動のウェブサイトの場合、データベース機能を備えたホスティングサーバーを選択しなければならないが、その選択肢はとてつもなく多く、運用コストの幅はとても広い。オラクルを選択するか、マイクロソフトSQLなのか、IBMのDB2を専用サーバーで運用するのか、オープンソース系で揃えるか・・いずれもデータベースのスケール・予想される負荷・日常の運営担当者のスキル、等々考慮すべき事情がある。

つまり、ウェブサイト立ち上げのプロセスだけでも、その選択するシステムによって、(デザインや見かけに関係なく)開発・運営の費用が大幅に変わってしまう可能性があるのだ。

そんなわけで、ウェブ開発ビジネスに関わるなら、ポジションの区別なく技術知識がなければとても無理なのである。

現在のところ、ウェブビジネス業界は以上のような技術者的側面をもったクリエイターが非常に不足しているので、たいていのウェブサイト運営は業務上最適化されていなくて、上手くいかないというのが実情ではないかと思う。

2001/3/28 水曜日

スプラッシュページ:あなたのウェブサイトをだいなしにする最悪の方法

Filed under: Marketing — 管理人 @ 13:52:22

『一体なんでこんなものを見せるのか?』

上記のトピックタイトルは、数々のスプラッシュページに出くわした際の、筆者の正直な感想だ。スプラッシュページとは、たとえば特定のドメイン名でサイトにアクセスした際に、何かのイントロのようにアニメーションや奇妙な挨拶文が表示される、あるいはそのサイトと直接関係がないマルチメディア系企業のプラグインを紹介する、あのページのことである。

ウェブデザインにおいて、スプラッシュページほど愚かなものはない。この愚かさに関しては既に敬愛する『Web Page that Sucks』のコラムで存分に言い尽くされているが、どうやら日本ではまだこのページを読んでいるヒトは少ないようだ。

例えば、アナウンサーがニュースを読む前に世間話をえんえんと始めたらどうなるか。誰でもアタマにくるにちがいない。ニュース番組ならさっさとニュース内容について知りたいはずだからだ。

仮にあなたが広告代理店の営業担当者だったとして、顧客先に訪問して『当社はインターネット広告を専門に扱っておりまして…』などとえんえん会社の歴史、ポリシーについて説明している途中、客が飽き飽きとした顔をして『…で、オタクの売りたいものは何?!』と聞かれても、あなたは『いや、まだ当社の事業内容を説明している最中なのでもうすこし辛抱して聞いて下さい』などというだろうか?そんなことしたら売り上げは一切作れないだろう。

どんなに素敵な声でプレゼンテーションができるとしても、販売効率の悪いことは現実の企業経営ではやらないハズなのである。

しかし、ウェブサイトでは、そのような現実の世界だったらとても恥ずかしくて、あっというまに客をウンザリさせるようなことを、スプラッシュページで、フラッシュプラグインを使ってやっているのである。(例えばこんなページ。意味のないアニメに加えてメインページはミステリーミートナビゲーションだ!)

ウェブデザイン』の役割はなんでもグラフィックで置き換えたり、アニメーションを作成することではない

非常に困ったことに、現在のウェブデザインといえば、Flashアニメなんかを作成するのがなかば常識になりつつある。ウェブサイト構築の企画書には、『Flashアニメーションにより御社のデジタルな企業イメージを表現しアクセスしてきたユーザを魅了します』なんて意味もなく制作予算をつりあげるものも見かけるが、そうした安直でコストのかかる提案に『ふむふむ』なんてうなづくクライアントも問題なのだ。『なんで?!』とつっこんでみるべきだろう。

もちろん筆者もFlashアニメ作成はやりますよ。ホントに必要なときだけ。Flashが悪いのではなくその使い方が問題なわけです。

ウェブサイトにおけるデザインとは、まず情報デザインが主眼に置かれるべきではないかと思うのだ。

例えばECサイトであれば、いちはやくユーザーが目的の商品にたどり着き、また商品情報をまんべんなく取得できるように、既存の画像、テキスト、ページレイアウト、ディレクトリ構造をデザインすべきだと筆者は考える。でなきゃユーザーは混乱してしまうのだ。ウェブデザインの素人とプロを分ける境界線も情報デザイン能力がポイントになると思うのだが…。

もちろんお金がサイトの全てではないが、朝日新聞や、他のニュースサイトが『Flash』アニメーションをトップページに使ったら、いち早くニュースを観たいヒトは困ってしまうはずだ。

最近の、ナビゲーション上全くムダのないサイトの成功例は、検索サイトのGoogleだ。この超シンプルなページには、同社が提供するサービスを表現するには充分なデザインが凝縮されている。…アクセスしてすぐ、このサイトで何が可能になるかがほぼ把握できるわけで、ちょっと極端だがやはり使いやすいわけだ。

2001/2/5 月曜日

ウェブサイト運営に必要な7つの要素(1)

Filed under: Marketing — 管理人 @ 21:26:46

『わが社のホームページをリニューアルしたい…』という話をよく聞く。よくよく理由を聞くと、現状のサイトでは儲からない・人気がない・更新がうまくいかないなどの悩みが吐露されるわけだが、そうした悩みに応えるサービスはというと、今のところせいぜいウェブサイト制作会社かネット広告代理店しかない。

最近登場したSIPS(Strategic Internet Proffesional Service)なんて業種もこうしたニーズに応えるサービスであるが、いずれにしろこうした企業サービスにかかる費用はけっこう膨大だ。

あなたのサイトがうまくいかない原因をえぐり出す『7つの要素』モデル

自社のウェブサイト運営に漠然と問題があると感じられた場合、いきなり外部企業に相談を持ちかけて費用をかけてしまう前に、なんとか自社内で問題を認識する方法はないものか。

そこで筆者が思いついたのが、以下に登場するウェブサイト運営の7要素モデルなのだ。これの元ネタは、OSI参照モデルと呼ばれるもので、ネットワーク障害発生時に障害の原因を探るためにネットワークを7つの要素に切り分けてそれぞれ検証していくという、エンジニアリング上のモデルである。この問題発見のノウハウ(障害原因の切り分け)は、通常のビジネスでも応用がきくものだ。以下の図がその概念図である。

OSI参照モデルウェブサイト運営に必要な7つの要素図

上の図のような形で、『ウェブサイト運営の7つの要素』を仮定してみる。重要な点は、下位の概念は常に上位の概念の支配を受けるということだ。

たとえばサーバー設備を決定するのは、マネジメントレベルでのコスト計算や、エンジニアレベルでのスペック要求の結果である。ウェブサイトの運営内容、情報の更新ノウハウはそのテクノロジーに影響を受ける。(自動更新なのか、手作業で HTMLを掲載するのか)サイトの情報更新によってデザインが毎回変わっては、サイトのアイデンティティは狂ってしまう。また、どんなに美しいグラフィックも、サイトの操作性を低下させることがあってはならない。サイトのナビゲーションや表現はそのコンテンツによって大きくスタイルを変えるべきだろうし、コンテンツはコンセプトがなければ何のまとまりも持たない。

とりわけ、ビジネスでウェブサイトを運営する上でまず充分に考えるべきなのは、サイトのコンセプトである。これについて引き続き次ページでも詳細に考慮していこう。

2000/12/29 金曜日

パーミッション型からリクエスト型へ

Filed under: Marketing — 管理人 @ 21:22:02

今、ネット広告業界は空前の『オプトインメール』ブームだ。このトレンドはおそらく来年いっぱいは継続するだろう。なにしろ現在(2000年12月29日)のところ、オプトインメールは米国でも日本でもネット広告上で一番費用対効果のよい広告手段なのはマチガイないのだ。

『オプトイン(Opt-In)』とは、「すすんで受け入れる」というニュアンスのコトバで、オプトインメール広告とは『メールによる企業広告をすすんで受け入れるユーザーを対象にした』電子メール広告である。

『そんなユーザーが存在するのか?』という印象を、筆者はかつてもっていた。基本的に企業の広告がキライな自分としては、『オプトイン』なんて態度は信じられないのだ。しかし様々なネット広告調査によると、ネットユーザーにとって広告は『有用な情報を知るためのきっかけ』として受け止められていることが多く、こうした企業からの情報についてもかなり寛容であることが判明しているらしい。

この調査結果の背景にはしかし、現在のインターネットユーザーの90%以上がネット利用を初めて一年以内の『初心者』であり、自分の必要とする情報をネットで検索して入手するスキルが充分でないためではないかと個人的には考えている。(検索エンジンを使いこなせないユーザー数増加のニュースもある)

とにかくインターネットはこれからも当分は初心者が主役のメディアであることは間違いない。初心者は自分で情報を捜せない…そもそも自分にとってどんな情報が必要かを判断できない…こんなマーケットでは電子メール広告のようなプッシュ型広告の効果は高いのだ。

『オプトイン=パーミッション』というセンスにも限度がある

『オプトインメール広告』のキャッチフレーズは『企業からのお得な情報をメールでお届けします』というもので、『関心のあるジャンルを選択してください』という感じで様々な企業カテゴリーを選択する。無事カテゴリーを選択して入会すると、確認メールで選択カテゴリーを確認してくる。これに反論しなければサービス開始だ。そして送られてくるメールでの『お得な情報』は、単なる企業広告である。何割かのユーザーにとってはお得な情報かもしれないが、特定の割合のユーザーにとっては『がっかり』させられる事実である。

そんな場合、送られてくるメールを無視するが、自分で『進んで拒否』しないかぎり、メールは送られ続ける。ごみ箱は不要な情報でいっぱいになるわけだ。サービス提供をする側の論理は『ユーザーがオプトインしたから了承されている』というものだが、ユーザーの感情は『そこまで了承した憶えはない!調子にのるなよ』ということもある。

『パーミッション』ベースのはずの『オプトイン』は、限度を超えるとそのブランドに対する『拒絶』に変化することもあるのだ。

こうしたユーザーの『拒絶』を防ぐために、現在のオプトインメールサービスには大抵『ポイント還元サービス』がオマケでつくようになった。広告メールを受け取ればそれがポイントとしてユーザーの利益になる仕組みである。ユーザーが進んで受け取るものは『企業からのお得な情報』というよりは『ポイント』に変わっていくのである。

(かといってこうした『ポイント目当てのユーザー』ばかりのメール広告のアクション率が低いわけではない。むしろポイント目当てのユーザーのほうが広告情報に対して従順であることは『DEmail』やその他の懸賞系メディアの効果実績を見れば明らかなのだ。これはインターネット特有の新しい消費層ではないかと筆者は考えている。『浪費層』とでも呼びますか…)

このような、サービス感覚のミスマッチには前例がある。ハンバーガーショップでハンバーガーを注文するとドリンクを勧められる。もちろん大部分の客は勧めに従いドリンクも注文し、企業は利益を確保できる。しかし何人かの『急いでいる客』はこの『関連販売』型サービススタイルをジャマと感じて、だんだんとその店を利用しなくなる。

ひとつの『パーミッション』にひとつの提案が顧客の『リクエスト』を可能にする

オプトインメールで『拒絶』ユーザーを作らないベストな方法は、メール配信ごとにユーザーに『オプトイン』してもらうことだ。つまり、広告メールのラストセンテンスには『このサービスを有益と感じ、次回もメール受信を了承する方はこちらをクリックしてください』とかなんとか追加して、リンクをクリックすると次回も会員としてメールを受信できる。放置しておけば次回からはメールが配信されない仕組みである。

こうしたサービススタイルでは、おそらく会員はそう簡単には増えないだろう。しかし『拒絶』ユーザーがそのサービスを非難することを考えれば、サービスの寿命を長くするためにはこうした『リクエストベースのオプトインメール』のほうが有効ではないかと思うのだ。

2000/12/17 日曜日

ウェブデザインはコンセプトとテキストが主役

Filed under: Marketing — 管理人 @ 13:43:10

サイトコンセプトはウェブマスターの熱意

一体いつからホームページというものはお洒落になってしまったのだろう。筆者がインターネットを始めた6年前には、ホームページといえば真っ暗な背景に星空、同じサイズの文字が中心のデザイン要素などまるでないサイトばかりだった。テーブルタグは文字通りテーブルの表示にのみ使われていたのだ。

しかし、当時のホームページは今の多くのサイトよりもはるかにウェブマスターの情熱を感じる面白いサイトばかりあったような気がする。しかもサイトの内容がとても個性的なものばかりだった。

今ではそれらサイトはほとんど閉鎖されてしまったが、たとえば98年までメンテナンスされていた『東京トイレマップ』なんかは、今も観ることができるし、情報は現在でも役に立つもので、読み物としてもバツグンに面白い。サイトとしては営利目的ではなかったが、せめて3年前に今くらいバナー広告会社があったとしたら、かなりの優良サイトになっていたはずだ。(作者のヒトは今何をしてるんだろう)

儲かるサイト、面白いサイトはテキスト中心。

最近のウェブデザインの仕事の中には、必ずといっていいほど『Flash』アニメーションの制作が含まれている。これが筆者には理解できない。『Flash』アニメーションを使いたがるのは、サイトの運営者なのか、それともウェブデザイナーなのか?

『Flash』プラグインの利用率はユーザー全体の70%だとか、そういう議論の前に、人気のあるサイトが『Flash』アニメーションを使わない理由についてウェブデザイナー、サイト運営者は考え直すべきだ。

例えばyahooはけっしてトップページに『Flash』アニメーションで『Welcome』なんて表示しない。検索サイトのコンセプトに必要ないからだ。

国内最大の売り上げを持つ懸賞情報サイト、『チャンスイット』はほとんどテキストの情報だけで、しかもサイトの作りは単なる懸賞情報へのリンク集だが、広告収入だけで月刊売上は3千万円を超えるそうだ。このサイトが『Flash』アニメーションを使わない理由は、やはりサイトのコンセプト上余分なグラフィックが必要ないからだ。

他にも、個人が運営するコンピュータ情報サイトとしておそらく日本一と思われる『Macお宝鑑定団』は広告バナー意外はテキスト情報の更新だけで運営している。広告収入は月刊100万円以上だそうだ。グラフィック系ユーザーが多いと思われるMacintoshユーザーをターゲットとした『お宝鑑定団』でさえ、『Flash』アニメーションはおろか華美なグラフィックは一切使用しない。必要ないからだ。

もちろんお金がサイトの全てではないが、朝日新聞や、他のニュースサイトが『Flash』アニメーションをトップページに使ったら、いち早くニュースを観たいヒトは困ってしまうはずだ。

一体『Flash』アニメーションを必要としている人気サイトを、あなたは見つけることができるだろうか?

多くのユーザーを集めようと思ったら、決して『Flash』アニメーションは使ってはならない。大きな画像も使ってはならない。ウェブサイトで通常掲載される情報やナビゲーション用グラフィックのほとんどは、『Flash』アニメーションなしでも表現可能だ。今のところ『Flash』アニメーションを必要とする情報は、『Flash』アニメーションそのものの情報だけだろう。

これからウェブサイトを立ち上げようというサイト運営者に筆者が最初にアドバイスするとしたら、『Flash』アニメーションを使うな!というだろう。少なくともトップページで『Flash』アニメーションを使うのは、ウェブサイトの自殺行為だ。

2000/11/29 水曜日

『リクエスト・マーケッティング』へ向かうために

Filed under: Marketing — 管理人 @ 21:19:07

ユーザーがインターネット環境に習熟し、ビジネスで利用する率が高まるほど、企業からユーザーに向かう『広告告知』はどんな方法をとっても、やがて効果が低くなるのだ。成熟したネットユーザーは、自分に必要な情報を自分で探すことができるからだ。

欲しいものは欲しい時に、自分のタイミングで手にいれる。つまり、広告よりも自分の入手する情報のほうが購買動機になるのだ。こうしたユーザーにとっては、従来通りバナー広告のほうが便利だし、告知主体の企業のブランド価値も崩れないだろう。

企業は、ユーザーに『迷惑』と受け取られるような情報発信は(キャッチセールスや訪問販売、電話セールスと同じく)やってはいけない。

21世紀の企業がまずやらねばならないのは、ユーザーが必要と感じたとき、できるだけ必要な情報(商品)にアクセスできるように、情報(商品)を整理し、提供できるように準備しておくことだろう。

つまり、企業が消費者に対して告知するような一方通行の販売促進だけではなく、消費者が企業に対して、必要なものを要求する。あるいは消費者は自分に何が必要なのかを、企業が発信する情報からいつでも引きだすことができる。企業はそうした消費者の要求をキチンと受信できるシステムを準備しておき、あるいは要求に応じて情報を発信し(一方的に押し付ける情報:プッシュ型広告ではない)、柔軟に個別のニーズに対応して(One to One)、しかも利益を生みだせるような経営スタイルを持つ。(これはCRM:Customer Relationship Management、顧客関係管理の発展した形かもしれない)

そうした次世代のマーケティングスタイルを、『ウェブ・ユーザビリティ』の著者、ヤコブ・ニールセン博士は 『リクエスト・マーケティング』と命名したわけである。

2000/11/14 火曜日

『パーミッション・マーケティング』の効果と限界

Filed under: Marketing — 管理人 @ 21:15:39

最近、IT業界を中心にさかんに使われる『パーミッション・マーケティング』というコトバ。これも多すぎるマーッケティング本が生みだした弊害のひとつだ。元々は米国ヤフーの副社長、セス・ゴーディンの提唱した、『富山のクスリ売りをヒントにした販売ノウハウ』である。あらかじめ承認を得ている顧客にのみ、関連販売を展開するというものだが、これが今流行っている。

例えば、電子メール広告のひとつに、オプトインメール広告というものがある。これは電子メールを使ったダイレクトメールだが、あらかじめユーザーに広告の内容を選択させ、企業からの情報メール送付をユーザーが了承しているという特徴がある。たとえば『マンション購入に興味がある』と申告すれば、不動産会社からの広告メールのみ配信されるようになるしくみだ。

『オプトイン』というのは『すすんで…する』という意味合いで使われていて、『オプトインメール』といえば、『ユーザーがすすんで受け取ることを承認した』というコンセプトのメール広告として展開されている。このオプトインという概念は、パーミッションマーケッティングの実例として知られている。

オプトインメール広告の効果は今のところネット広告の中でもずば抜けていて、たとえば広告のクリック率はバナー広告が通常0.3%程度なのに対して、オプトインメール広告の場合は最高20%くらいのユーザーがクリックする。非常に費用対効果に優れた広告方法である。

しかし、これはあくまで初心者が支配する現在のネットユーザー市場において効果を発揮する広告方法だ。インターネットに習熟し、仕事で日常的に電子メールを利用するユーザーにとっては、やはり広告だけのメールはだんだん敬遠されていく。

いくら不動産情報に興味があるからといって、賃貸マンションから投資用の高額マンション、分譲マンションの情報からSOHOマンションの提案までされてはウルサすぎるのだ。

オプトインメールでいうところの『オプトイン(すすんで受け入れる)』という概念には寿命があり、それは案外短い。 このためオプトインメール広告では、広告効果が一定レベルを保持できるように、どんどんネット初心者を取り込んでいくのを至上命題としている。

『オプトインメールのクリック率が最高で20%』と言われて、『広告価値が高い』という説明はあくまで他の媒体と比較した際の費用対効果の話。クリックしなかった80%のユーザーにとって、そのメールは『価値ある』メールではなかったわけである。

とはいえ、オプトインメールは今のところスパムメールに比較すればずいぶんと『広告倫理に配慮した』広告手段として評価されるべきだろう。結局、パーミッション・マーケティングが貢献したのは、この『販売促進の場に企業倫理を呼び覚ました』という点につきるのではないだろうか。

2000/11/7 火曜日

マーケッティング本が多すぎる!

Filed under: Marketing — 管理人 @ 21:10:49

インターネットはビジネスに役立つと言われはじめたのが1994年頃。それからというもの、ウェブを利用すると誰でも大成功=金持ち!になれるという幻想を造り出してきた犯人はマスコミである。この幻想が、しかしあまりにも多くのウソを含んでいることは、相次ぐ巨大ウェブサイトの破綻に関するニュースでそろそろ最前線のヒトはわかりはじめているようだ。

しかし、まだ充分にウェブビジネスを理解していないヒトにとっては、インターネットはいまだに『夢の装置』であるらしい。ウェブマーケティングに関する初心者向けの書籍は恐ろしく売れているし、情報も氾濫している。書籍通販サイト『bk-1』でマーケッティング・e-ビジネス情報書籍を検索すると、なんと79冊も表示される!

これらの書籍に書かれている成功ノウハウが全て現実なら、今ごろ日本は『IT後進国』などと焦る必要はないはずだ。

ネットベンチャーの上場熱はいくらか冷めたが、ワケもわからず金を出す投資家はまだまだ多い。ありがたいことだ。投資家がお金を簡単に出すので、経営者は赤字経営でも『成功している』と自らを誤解することになる。

インターネットビジネスに王道なし!

『こうすれば大成功』という話は詐欺の常套句だ。ましてやインターネットの世界は日進月歩なわけで、成功のセオリーは刻一刻と変化するものである。まさに『インターネットビジネスに王道なし』ということをそろそろ考えなければならないだろう。『そんなこといったら身もフタもないよ』なんて言われそうだが、最近は愚直なネットビジネスを煽動する情報がマスコミから流されるので、あえてネガティブな視点で一度マーケッティングというジャンルを見直したいと思う。

元来ビジネスの成功要因は時代を超えてとてもシンプルなのだ。『良い製品、良いサービスを適切な価格で提供する』という大原則をはずれたビジネスは成功しない。マーケッティングとは、この『良い製品』『良いサービス』『適切な価格』を判断する上で必要な知識とノウハウのことである。これにインターネットの技術ノウハウが加算されて、『インターネットマーケティング』というジャンルは完成する。

2000/10/30 月曜日

Mystery Meat Navigationとは何か

Filed under: Marketing — 管理人 @ 13:33:51

必要な情報を隠してどーすんの?!

Navigation(ミステリー・ミート・ナビゲーション:以下MMN)とは、ウェブデザインの専門書『Web pages that sucks』(邦題:くたばれ!チープなウェブサイト:MDN刊)の著者、ビンセント・フランダース氏の命名した、ウェブページデザインにおける悪いナビゲーションデザインの典型例である。具体的には、以下のようなインデックス表現のことをいう。(スタイルシートを使用しています)

マウスポインタをそれぞれのイメージに重ねれば、隠されたメッセージが現れるという仕掛けで、いわゆる『ロールオーバーイメージ』の一種だ。MMNの語源はビンセント氏のページの説明を読んでいただくのが一番だが(一流のユーモアで説明されている)日本風に表現すれば、野菜に隠れた肉を捜すスキヤキ鍋とでもいうべきだろうか。

2000/10/23 月曜日

序文:悪いWEBページデザイン

Filed under: Marketing — 管理人 @ 13:26:18

ウェブ・ユーザビリティという考え方

注:この章を書いたのが2000年10月23日。2000年11月12日現在、下記文章で引用している女性ポータルサイト(ewoman)はスプラッシュページに会員の特典についてきちんと説明するデザインに修正された。しかしメインページのナビゲーションは相変わらず不便だ。

追記:2001年3月26日、下記ewomanサイトはようやくトップページデザインが変更されていました。ついでにいうと、『会社概要』ページから共同経営者の名前が削除されてました…モメたのね(^_^;)

まずは体験。以下のページを見て、あなたは使いやすいと感じるだろうか?あるいは不便と感じるだろうか?

>>>ある女性ポータルサイトの例

どうだろう?このサイトではいわゆる“スプラッシュページ”(入り口用ページ)というのをまず訪問者に見せて、会員と非会員を完ぺきに分断している。会員になることの具体的なメリットは説明されていない。

このページで寛容にも「まあ非会員の扱いでもいいや、とりあえずこの先のページでも見てみるか」という訪問者が、あらたに見たページは、白を中心とした小奇麗なページ。

しかし、大半の訪問者は、このページでは何が可能なのかを理解できないだろう。なにしろ、リンクボタンには極めて薄い文字で何か書かれているが、そのままでは読むことができない。(実はマウスポインタを近づけると、読めるようになる)

すぐ目にはいるコメント欄では、権威ある有名人の唐突な問いかけが表示されている。訪問者はこのページでは、とりあえず何も利益を得ることができないのだ。

筆者はこのサイトを『不親切なサイト』と評価する。とてもとても好奇心旺盛なヒトは別として、このサイトに予備知識のない訪問者のほとんどが、このサイトにブックマークをつけないまま、去ってしまうはずだ。

インターネットでビジネスを開業するヒトが増えている。そんなマニュアル本も飛ぶように売れている。しかしビジネスの大小、国内国外を問わず、大半のウェブビジネスは今までのビジネス同様、とても難しいものであることは、開業したヒトしか体験できない。

『儲からない』理由は様々だろうが、例えば通販サイトの場合、取り扱う商品はとても価値あるもので、流通経路も充分に整理されていて、窓口での顧客対応(電子メールでの応答)が適切で、ウェブサイトには充分にお金をかけて美しいデザインを採用した…ということであれば、儲からない理由はただひとつ。そのウェブサイトはユーザーにとって使いにくい、ユーザビリティの低いサイトであるに違いない。

個人が作成した、知りあいに見せるだけのサイトならどんなデザインでも問題はない。単なる自己表現の延長でよい。しかしウェブで商売を考えるなら、ページデザインは自分の店と同じだ。訪問客にとって心地よい、便利なものでなければ、やがて誰も来なくなる。

このような、ターゲットとするユーザーにとってのウェブページのデザイン及びサイトデザインの使いやすさのことを、ウェブ・ユーザービリティという。

コンテンツの無断転載を禁じます。必ずウェブマスターへご一報ください。
HTML convert time: 3.752 sec. Powered by WordPress ME