Webサイトリニューアル
当Webサイトを根本からリニューアルしました。変更ポイントは以下のとおり。
- ビットケアというタイトルから「ウェブのあれこれ」に変更
- PHPベースのブログ「wordpress」を利用
- XHTMLベースでアクセシビリティ重視にデザイン変更
・・・てな感じです。過去コンテンツ移行作業がまだ済んでいませんが、今後ともよろしくです。
サイトの立ち上げから活用のヒント、販促まで
当Webサイトを根本からリニューアルしました。変更ポイントは以下のとおり。
・・・てな感じです。過去コンテンツ移行作業がまだ済んでいませんが、今後ともよろしくです。
ウェブデザイナーは、DTPなどの印刷物のデザインからキャリアをスタートすることが多いと思う。印刷物のデザインを考えるとき、もっとも最初に経験するものは名刺のデザインである。
そこで、ちょっと企業の名刺デザインを思い起こしてほしい。企業で使う名刺のデザイン要素といえば、会社のロゴ、自分の名前、肩書きに会社の連絡先だけのことがほとんどである。これらの要素は、企業を紹介する際に最低限必要な、企業アイデンティティの情報要素といえる。
企業サイトにはこれら最低限の要素が掲載されていなければならないはずだが、現実のサイトデザインでは、企業ロゴあたりからデザインが暴走して、フラッシュによる奇妙なオープニングアニメーション、複雑なデザインのナビゲーション要素デザイン、見たこともない素敵な社員が妙に清々しく電話をしている写真(借り物のイメージ写真のことです)などなど、名刺のデザインに比較すると情報が大幅に増えてしまって、肝心の会社の連絡先が見つからないなんてことがあったりする。
つまり、昨今の企業ウェブサイトは、デザイン過剰で必要な情報に辿り着けないものが目立ち始めているのだ(そして更新されていない…)。
そんなウェブデザインからユーザーが受け取るメッセージは『当社はIT革命の真っ最中であり、社内は大変混乱しています』といったものかもしれない。
では、ウェブページ上に最低限掲載すべき要素とは何か具体的に考えると、だいたい以下のとおりである。(手前味噌で気恥ずかしいけど、ページデザインは著作物であり、勝手に転載できないので自分のサイトの旧デザイン例で解説)

上記の図のとおり、3つの要素を揃えれば、ユーザーはそのサイトを次に訪れても、記憶にとどめてくれるはずである。すなわち、
要素数が少なくても、各パーツが個性的であれば、ウェブサイトのアイデンティティは充分確立できると筆者は考える。しかし仮にパーツデザインに新規性がないとしても、別に構わないのではないだろうか。なぜなら全ての企業が、グラフィックデザインをメイン事業にしているわけではないからである。
企業の個性をウェブサイトの外見に求めるのは諦めて、テキストだけでもきちんと情報を更新してみてはどうだろう。ウェブサイトの個性はコンテキスト(情報の文脈・構成する意味内容)にあると思うのだ。
うわけではないんですけどね。
『情報デザイン』というコトバはおおげさだが、日本のビジネス現場では、書類というのはホントに形式だけのものがほとんどで、読まれる(読ませる)ものを作るという意識が欠けたままで作成される文書が実に多い。その結果として、文書作成の延長としてのウェブコンテンツの構成も、奇々怪々なページを作ってしまうことがある。
これは広告作成に熟練しているはずの『広告業界・販促業界』の人間であっても、良い例としてお手本となることはない。たとえば雑誌『販促会議』あたりに登場する企画書のサンプルを見れば、『企画のプロ』の世界でさえ、一般には読みにくいものを作成していることがよくわかる。
コンピューター書籍なんかの世界でも、『わかりやすい』というと、やたらと『多色刷り』や『図解』を多様する傾向があるが、図解して効果があるのは、『ページを読み進めることが容易になる』という部分であることが多い。
見ていて『楽しい』というのは悪いことではないが、ビジネスの現場では、情報内容が『できるだけ短時間で理解・把握される』ことが重要なのだ。それにはやはり『読み手にとって理解しやすいテキスト』を書く必要があるし、そうしたトレーニングをしなければならない。
そうしたトレーニングを考えるとき、もっともよいサンプルは電子メールである。
あなたは電子メールをキチンと書いているだろうか?もはや日本でもオフィスワークに電子メールは欠かせないものとなったが、これが確実に仕事の効率をアップしているかというと、かなり疑問だろう。
なぜなら、大半のビジネスメールは(仕事上での電話とおなじくらい)相手を混乱させているかもしれないからだ。
筆者は仕事で多くの企業のオフィスに出かけたり、多種多様な業種の方と電子メールをやりとりしているが、受け取ったメールを一目みると、相手のコンピュータースキル、仕事の能力がほとんど把握できる。
電子メールには、テキストによる情報デザインというものに必要な要素、考え方が全て網羅されている。ぜひとも、自分の書いた電子メールや、ヒトから受け取った電子メールを読み返してみてほしい。
読み手を混乱させる悪いメールは、以下の条件のどれかに該当するものである。
いかがだろうか?もちろん悪い電子メールを受け取ったからといって、相手との仕事を中断するようなヒトはいないと思うが、こうした日常的な文書作成の現場で『読み手の存在を意識した』テキスト作成をこころがけることは、とても大事なことなのである。
ウェブサイトが価値あるコンテンツを掲載しているかどうか、冷静に見極めるには、そのサイト上の美辞麗句、形容詞を削除して、本質的に意味をなすかどうかを考えてみると面白い。
例えば最近多いのが、サイトのキャッチコピーに『とっても便利な●●サイト』『お得な情報満載!の●●サイト』というものだが、「とっても便利な」と感じるかどうかはユーザーの判断に委ねられるわけで、サイト上に書くのはちょっとおしつけがましいのだ。こういうサイトに限って、掲載内容そのものを冷静に見ると、他の同ジャンルのサイトに掲載されているものと似たり寄ったりであることが多い。つまり、価値が低いコンテンツなのである。
他にも『とっても楽しいコミュニケーションサイト』とか『素敵なあなたの●●を応援するお役立ちサイト』とか書かれていたりするが、前者は『掲示板とチャット』サイトに過ぎないことが多いし、後者も『具体的にどういう役に立つのか』は不明なままのサイトが多い。そんなうすっぺらなサイトはすぐにユーザーに見抜かれてしまうので、長続きできないことが多い。
ウェブサイトでは既存マスコミ上でのいわゆる有名人、芸能人の類いをひっぱりだしただけではダメである。具体的にそのタレント性がウェブサイト上で理解されないと、どんな価値あるヒトでもそっぽを向かれてしまうのだ。女性タレントのエッセイを掲載するにしても、ちゃんとそのエッセイが素顔を語っているものでないと、ユーザーを集めることはできない。
また有名な作家先生に原稿を頼んでも、ネット向きな内容でないため面白くないということがよくある。ネット特有のセンス(ウェブセンス?)を持てないと、既存のマスコミでどれだけウケてもネットでは思ったように人気がでないことが多いのだ。(一時的にアクセスを稼ぐことはできるが…)
具体的に役に立ち、ユーザーの抱えるなんらかの問題を解決するコンテンツが、価値あるコンテンツなのである。
こうしたコンテンツ作りのノウハウは、雑誌作りのノウハウがそのまま役に立つことが多いので、雑誌編集のスキルをもった人材がウェブビジネスでもおおいに必要になるだろう。
商用サイトを構築するなら、まずじっくりと考えなければならないのが『サイトのコンセプト』である。『我が社もIT革命に向けてスグにウェブサイトビジネスに参入だ!』と上司に急かされても、賢明なるウェブマスターはじっくりと現状の市場性というものを勉強して、慎重にコンセプトをひねり出す必要がある。(個人で運営するならもちろん思いつきでよい。投資リスクを負うのは自分自身だし、そもそもそんな大規模なビジネスを目指す必要もない)
『インターネット時代には、走りながら考えるヒトが成功する』といわれるが、筆者の考えではこのコトバは誤解されている。何も考えずにウェブサイトを開設して運営を始めるには、膨大な企業体力が必要になる。投資も多額になるし、運営者の体力も浪費される。何しろ方向が見定まらずに投資するのだから、何か必要で何が不要なのかわからぬままだ。
ネットベンチャーがどんどん倒産していく理由は、『走りながら考えているうちに資金が底をついてしまった』という事情による。ネット以外のビジネスではじっくり考えるのに、なんでネットに舞台が変わると『なんでもいいからiモードサイトやりましょ』なのだ?
同じ目標に到達するなら、ムダの少ない方法を選択するのは当然である。
すでに稼働しているウェブサイトのコンセプトを検証するには、以下の問いかけをしてみればよい。
上記の質問に窮するようなら(不明な点があるなら)、そのサイトはどこかおかしなところがあるに違いない。
ウェブサイトの収益源について、『広告収入』を挙げる企業が多い。そのために『アクセスアップをめざせ!』とか『プレゼントキャンペーンでユーザー獲得だ!』なんて奔走するヒトを見ると、正直ゲンナリする。
『広告収入』をコンセプトに、企業広告しかコンテンツのないウェブサイトをつくる企業もあるが、そんなウェブサイトには実質的な価値はないし、寿命も短い。米国ではこの手のウェブビジネスは、すでにほとんど赤字のため倒産している。(というより、元々長く運営するつもりがないし、ユーザー情報を売却するなどモラルも低い)
バナー広告を表示させておくだけでポイント還元されるという米国のAllAdvantage.comも昨日サービスを停止した。これの日本法人はどうなるのか注目である。(追記:その後日本法人もサービス停止となった)
広告収益での運営をめざすなら、コンセプトは以下のような、より詳細な方針を持たねばならない。
たくさんのユニークユーザーを集めるために大きな費用をかけてプロモーションをしても、有益なコンテンツがなければユーザーは簡単に離れていく。有益なコンテンツは有益なサイトコンセプトがなければ活かすことができない。
次ページではコンテンツの良し悪しを判断する基準を考える。
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