2008/6/24 火曜日

コスト削減ツールではなく、拡大戦略ツールとしてのIT活用

Filed under: ビジネス全般 — 管理人 @ 10:50:59

地球規模のビジネス戦争に打ち勝つために、ITを武器にせよ」コンサルティング企業ガートナージャパンが最新講演で打ち出したテーマです。ビジネス戦争なんていかにも大袈裟で嫌いな言葉ですが、その主張内容には多くの点で共感できます。

例えば、「なぜ、ITの世界だけインフラ、テクノロジへの注目が低いのか。」という問いかけです。全くそのとおりで、Web業界一つ見ても、サイトのデザインに注力するクライアントは多いんですが、実現される機能やサーバー環境、さらに記事更新のための技術知識には全く言及されないことが多いのです。誰も興味を示さないので、結局だんだんWebは更新もメンテナンスもされなくなり・・・放置状態。これでは企業戦略も何も実現されません。

また、ガートナー社の重要な指摘として、IT投資はコスト削減のためで、拡大戦略のためのIT導入を考える企業が少ないという問題。これは例えば、オフィス内で利用していた数百万円規模のグループウェアを、ネット上のASP−例えば、google Apps利用に変えれば、見かけ上大幅なコスト削減が可能になるというような場合。このアイデアはたいていの企業で受け入れられやすいものでしょう。(実際には、googleオフィスツールの学習コストや社員への啓蒙コストが上昇するので、そう簡単には実現できませんが・・・・)

ところが、google Appsを単なる事務処理ソフトツールとしてでなく、集合知統合ツールとして使おうと提案すると、たいていの企業クライアントは尻込みしてしまいます。実のところ、googleの提供する様々なAPIは、多数のユーザーから集めた情報を集約させて新たな知を探るという作業に非常に向いているのです。そして、それこそがgoogleビジネスの将来的なアドバンテージであることを理解すれば、IT技術の導入はコスト削減だけでなく未来の事業戦略まで見据えて判断すべきであることは自明だと思う今日この頃です。

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