ウェブサイト運営に必要な7つの要素(6)
テクノロジー&エンジニアリング:技術知識はウェブビジネスの骨格!
ウェブサイト構築をしていて困ることのひとつに、企業のウェブプロデューサーやプランナーを相手にする場合がある。どういうことかというと、ウェブビジネスを主催するはずのこうしたヒト達が、正確な業務知識を全くもちあわせていない(PC初心者)であることが非常に多いのである。
こうした「ビジネスマン」には自らネット・PC初心者であることを公言してはばからないヒトもいるが、おおいに反省すべきだろう。
例えば、建築業を想像してみてほしい。建築物を建てるには、設計者、職人、そして現場監督といった種類の人間が必要で、小さい案件なら設計者と現場監督は兼務である。建築現場では、現場監督は、職人の作業内容を知らなければ、現場の段取りができない。また、職人も現場監督も同じように図面が読めなければ、何の打ち合わせもできないのである。
建築業界だけでなく、およそビジネスというものには、どんなジャンルにも技術というものがあり、業界内で必ず技術・専門知識というものを学習しなければならないものだ。(ハンバーガーチェーンだってキチンと技術マニュアルで学習するシステムがある)
それなのに、インターネット業界になると、例えば『FTPって何?』とかの質問が(サービスを提供する側から)でてきたりするのである。これはおかしいとすぐ気づくべきだろう。
技術的背景なしに『ビジネスモデルが…』とか『ユーザーエクスペリエンスが(^_^)』なんて言われても、ボクシングでいえば、ヤジ程度の役割しか果たせないのである。
業務に必要な知識は個人レベルで身に付けなければ、その業界で生きてはいけない(報酬を受け取る資格がない)と思うのだ。(もっとも、ウェブ関連の技術情報の進化のスピードについていくのは並み大抵の努力では足りないし、コードが書けなきゃダメというわけではない。しかし努力する人間としない人間の間には、ビジネスにおいて雲泥の差がある)
『技術』選択眼はウェブサイト運用コストに直結する
技術知識が必要なのはエンジニアだけではない。ウェブプロデューサー、プランナーをはじめとして、ウェブサイト運営に関わるなら、エンジニアリングに関する知識は不可欠である。なぜなら、技術知識はサイト開発コストに直結するからだ。
具体的な事例で考えよう。ある商店街が加盟店のデータベースを備えたウェブサイトを作りたいと考えたとする。あなたはこのウェブサイトの責任者に任命されたとしよう。さて、何から始めるべきか。
まずはサービスコンセプトを煮詰めるだろう。提供できるサービスや情報を列挙して、これからでき上がるウェブサイトはどういう性質をもったサイトかを想像してみる。
コンセプトが決まったらドメイン名を考える。ついでにドメイン取得の段取りとホスティングサービス業者を選別しはじめるだろう。さて、この段階ですでにDNS、サーバー技術情報を理解できなければプランニングはそこで止まってしまう。
また、データベース連動のウェブサイトの場合、データベース機能を備えたホスティングサーバーを選択しなければならないが、その選択肢はとてつもなく多く、運用コストの幅はとても広い。オラクルを選択するか、マイクロソフトSQLなのか、IBMのDB2を専用サーバーで運用するのか、オープンソース系で揃えるか・・いずれもデータベースのスケール・予想される負荷・日常の運営担当者のスキル、等々考慮すべき事情がある。
つまり、ウェブサイト立ち上げのプロセスだけでも、その選択するシステムによって、(デザインや見かけに関係なく)開発・運営の費用が大幅に変わってしまう可能性があるのだ。
そんなわけで、ウェブ開発ビジネスに関わるなら、ポジションの区別なく技術知識がなければとても無理なのである。
現在のところ、ウェブビジネス業界は以上のような技術者的側面をもったクリエイターが非常に不足しているので、たいていのウェブサイト運営は業務上最適化されていなくて、上手くいかないというのが実情ではないかと思う。
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