成果報酬型広告はどう活用するか
成果報酬型広告が人気だ。成果報酬型広告とは、広告主が広告掲載サイトに対して、会員獲得数や売り上げに貢献した分だけ一定の報酬を支払うスタイルの広告である。いわゆるアフィリエイト(提携)プログラムもこの範疇に含まれる。
成果報酬型広告の具体例としては、イチローの出資で脚光を浴びたヴァリューコマース、エーハチネットのファンコミュニケーションズあたりが有名だ。メール広告の成果報酬型にはアクションクリックというのもある。
『費用対効果が優れている』というのが成果報酬型広告の殺し文句だが、あなたがウェブマスターである場合、理解していなければならないポイントをいくつか挙げておこう。
成果報酬型広告は『販促活動』であり、いわゆる『広告』ではない
通常のバナー広告のように、広範なブランド認知を成果報酬型広告に期待するのはちょっと間違っている。これは以下の理由による。
- 成果報酬型広告を掲載するサイトは元々ページビューの低いサイト(閲覧の少ないサイト)の可能性が高い
- 成果報酬広告のネットワークに出稿しても、元々ブランド力のない広告主の広告はサイトに敬遠されるので、掲載サイトが少なくなる可能性がある
成果報酬型というのは、広告主が儲からないかぎり広告料金が支払われないという、『運命共同体』システムである。これは広告掲載サイト側にしてみれば、広告スペースを提供しても広告主に売り上げがない場合、広告収入もゼロになるというリスクを背負うことになる。人気のあるサイトなら、こんなリスクを背負わなくても、期間保証やPV保証広告を掲載したほうがはるかに広告収入が見込めるはずだ。
そんなわけで成果報酬型広告の掲載サイトは、他の広告スタイルでは広告主のつかない(広告媒体として人気のない)マイナーなサイトが集まってしまうことが多いのである。(広告媒体として人気がないからウェブサイトとして価値がないということではありませんよ。念のため(^_^;))
極端な例をいえば、ヤフーとかMSNとかの人気ポータルは、成果報酬広告のためにスペースを割く必要はないのである。
他方で、成果報酬型広告の掲載サイトから見れば、広告主を選択する自由があるので、必然的に『既に人気のあるサイト』『きわめて著名なサイト』『報酬額の高いサイト』の広告しか掲載したくないわけで、『訪問者が少ないし、売り上げも低いから成果報酬型広告でもやりましょう!』なんてノリの広告主は成果報酬広告ネットワークに申し込んでもぜんぜん広告掲載されない可能性があるのだ。
成果報酬型広告の活用ルール:単独ではやらないこと!
…というわけで成果報酬型広告を活用するコツは、必ず先に一般的なネット広告を実施しておくことである。つまりある程度認知度が高くなってから、成果報酬型広告も追加すればよいのだ。
ところで成果報酬型広告を独自に実施している有名なサイトとして、アマゾンドットコムの成功がよく挙げられるが(アフィリエイト/アソシエイトプログラムの先駆けらしい)、成果報酬額を掲載サイトにキックバックすることがたたって、同社の収益構造を悪くしている原因のひとつにもなってしまったらしい。アマゾンドットコムの教訓は、『利幅の少ない商品・サービスを扱うサイトは成果報酬額をきわめて低く設定するか、そもそも成果報酬型広告を実施しない』ということではないだろうか。
ちなみに、成果報酬型広告で確実に成功を納めることができるジャンルのサイトがある。それはアダルト関連サイトだ。もちろん合法的なレベルのコンテンツじゃないとマズイが…。(そもそもアダルトサイトの出稿を受け付けているのは成果報酬型広告くらいしかないのでこれは当然です。)
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