2000/12/17 日曜日

ウェブデザインはコンセプトとテキストが主役

Filed under: Marketing — 管理人 @ 13:43:10

サイトコンセプトはウェブマスターの熱意

一体いつからホームページというものはお洒落になってしまったのだろう。筆者がインターネットを始めた6年前には、ホームページといえば真っ暗な背景に星空、同じサイズの文字が中心のデザイン要素などまるでないサイトばかりだった。テーブルタグは文字通りテーブルの表示にのみ使われていたのだ。

しかし、当時のホームページは今の多くのサイトよりもはるかにウェブマスターの情熱を感じる面白いサイトばかりあったような気がする。しかもサイトの内容がとても個性的なものばかりだった。

今ではそれらサイトはほとんど閉鎖されてしまったが、たとえば98年までメンテナンスされていた『東京トイレマップ』なんかは、今も観ることができるし、情報は現在でも役に立つもので、読み物としてもバツグンに面白い。サイトとしては営利目的ではなかったが、せめて3年前に今くらいバナー広告会社があったとしたら、かなりの優良サイトになっていたはずだ。(作者のヒトは今何をしてるんだろう)

儲かるサイト、面白いサイトはテキスト中心。

最近のウェブデザインの仕事の中には、必ずといっていいほど『Flash』アニメーションの制作が含まれている。これが筆者には理解できない。『Flash』アニメーションを使いたがるのは、サイトの運営者なのか、それともウェブデザイナーなのか?

『Flash』プラグインの利用率はユーザー全体の70%だとか、そういう議論の前に、人気のあるサイトが『Flash』アニメーションを使わない理由についてウェブデザイナー、サイト運営者は考え直すべきだ。

例えばyahooはけっしてトップページに『Flash』アニメーションで『Welcome』なんて表示しない。検索サイトのコンセプトに必要ないからだ。

国内最大の売り上げを持つ懸賞情報サイト、『チャンスイット』はほとんどテキストの情報だけで、しかもサイトの作りは単なる懸賞情報へのリンク集だが、広告収入だけで月刊売上は3千万円を超えるそうだ。このサイトが『Flash』アニメーションを使わない理由は、やはりサイトのコンセプト上余分なグラフィックが必要ないからだ。

他にも、個人が運営するコンピュータ情報サイトとしておそらく日本一と思われる『Macお宝鑑定団』は広告バナー意外はテキスト情報の更新だけで運営している。広告収入は月刊100万円以上だそうだ。グラフィック系ユーザーが多いと思われるMacintoshユーザーをターゲットとした『お宝鑑定団』でさえ、『Flash』アニメーションはおろか華美なグラフィックは一切使用しない。必要ないからだ。

もちろんお金がサイトの全てではないが、朝日新聞や、他のニュースサイトが『Flash』アニメーションをトップページに使ったら、いち早くニュースを観たいヒトは困ってしまうはずだ。

一体『Flash』アニメーションを必要としている人気サイトを、あなたは見つけることができるだろうか?

多くのユーザーを集めようと思ったら、決して『Flash』アニメーションは使ってはならない。大きな画像も使ってはならない。ウェブサイトで通常掲載される情報やナビゲーション用グラフィックのほとんどは、『Flash』アニメーションなしでも表現可能だ。今のところ『Flash』アニメーションを必要とする情報は、『Flash』アニメーションそのものの情報だけだろう。

これからウェブサイトを立ち上げようというサイト運営者に筆者が最初にアドバイスするとしたら、『Flash』アニメーションを使うな!というだろう。少なくともトップページで『Flash』アニメーションを使うのは、ウェブサイトの自殺行為だ。

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