ネット広告の効果はどんな企業も無視できない!
あなたが企業の広報、マーケッティング、ウェブ事業部のいずれかに属していて、いわゆるホームページ担当者で、インターネットを使って自社製品、サービスの売り上げアップを考えているなら、迷わずインターネット広告を実行すべきだ。間違っても最初に新聞広告や、雑誌広告を検討してはならない。これらは資金的に大変ゆとりがあり、すでに充分市場での知名度を手に入れている大企業が行うべきで、費用を最小に抑えたい中小企業の広報担当者やウェブマスターは『日経新聞の全5段広告を朝刊でバーンとやろう!』などとは絶対に考えてはいけない。
既存の広告媒体–交通広告、新聞広告、雑誌広告、ダイレクトメールなどと、インターネット広告との決定的な違いは、その購買決定までのプロセスである。
たとえばあなたが不動産会社に勤務している広告担当者で、新宿区北新宿に完成した新しいマンション(戸数35)を販売するために、新聞の折り込みチラシで広告を出すと仮定しよう。
あなたはまず、新聞オリコミ広告代理店を捜して連絡をとり、広告発注の打ち合わせをする。新聞オリコミ広告代理店はあなたのマンションをどんなヒトが購入するかを『職業上のカン』で仮定し、その人間が現在住んでいる場所を適当に選択し(大抵は物件から5キロ程度の半径内の住居。もちろんカンだ)その中で特定の新聞を購読している家庭が8000件いることから、1件あたり3円のオリコミ料金×8000件=24000円という見積もりが出てくる。
次にあなたはそのオリコミ広告の制作見積を考えなければならない。幸いにもポスティング用のチラシが制作済みであり、それは一枚8円のコストがかかったものだったとすると、8000件×8円=64000円がオリコミ広告用チラシのコストだ。
こうして、今回の新聞オリコミ広告に必要な費用は、オリコミ料金+チラシ制作コスト+チラシ配送料金と算段された。
さて、今度は受付の準備だ。チラシには受付電話番号として電話番号が表示されているので、この番号あてに資料請求の問い合せがたくさんくるはずだ。あなたは受付記録表を用意し、受付担当者を配置する。担当者は一人だから、一度に1件の問い合せに応えるだけ。物件に関する問い合せがあったら、詳細を説明する自信はない。
さて、見込み客から電話はあるだろうか?何件くらい問い合せはあるだろうか?あなたは待つしかない。新聞購読率がどれだけ低下しているかなど、あなたは知る由もない。いや、購入決定権をもつのはビジネスマンだ。忙しいビジネスマンが直接電話なんかするはずがない。たぶん代理で奥様が電話してくるだろう。水周りのことを聞かれたらどうしよう…。
インターネット広告なら、どうなるか。
あなたがネット広告に詳しい人間なら、まずはオプトインメール広告を出すことを考える。オプトインメール広告なら、あらかじめマンション情報を欲しがっている客が何人いるのかが見積もりで算段されているからだ。今回販売するマンションを購入するには年収が800万円以上なければ無理なので、『マンション情報に関心のある、年収800万円以上のヒトだけに告知する』ことにしよう。この層の客なら、今回の物件に関係なく、あなたの会社にとって有望な客だ。見積もりでは3000人が抽出された。オプトインメール広告の料金は1通20円なので、20円×3000人で6万円の見積もりだ。8000件に配付された広告チラシは、配付先で誰が読むか、またそもそもそのチラシを手に取るヒトがいるかどうかは不明だが、メール広告では確実に3000人の見込み客の目に触れるはずだ(個人宛だからね)
チラシを制作する代わりに、あなたは資料請求用のページを用意する。(あらかじめ自社ホームページ上にあるものを修正して利用。自分でHTMLを書ければ実質コストはゼロだ)メール広告用の広告文は自分で考えるとしよう。できるだけ分かりやすくシンプルな内容にして、詳細情報はホームページに掲載されているから、そのページへのリンクと、資料請求ページへのリンクを掲載しておこう。原稿制作に要した時間は1時間程度。メールで広告代理店に原稿を入稿して、あなたの作業はおしまい。指定時間にメール広告が配信されたら、何人が資料請求しているかをウェブ上で確認するだけだ。
インターネット広告の場合、どれくらいの客が獲得できるかは、統計上予測可能だ(今回の場合、配信数の通常3%程度かな?)
見込み客は、広告文を都合のよい時間に読んで、リンクをクリックすればいつでもすぐ情報を確認できる。また資料請求ページでメールアドレスと住所を入力して、申込のボタンを押す。所要時間は2分程度。仕事中でもこの程度であれば面倒ではないはずだ。
資料請求をしたヒトはすべてウェブ上のデータベースに自動で登録されるので、今回購入しないヒトには次回またアプローチできる。電話は販売する側にも購入する側にも時間を浪費させるだけなので、コミュニケーションはメールを中心としよう。チラシではスペースに限りがあって説明不足だったが、ウェブでは情報はいくら掲載しても、見込み客にとって迷惑にはならない。必要な情報は客が選択すればよいのだ。これは顧客サービスの向上にもなる。客の望むタイミングで情報を提供するので、押し付けがましくないわけだ。
こうして、無駄打ちの多い新聞オリコミチラシよりも、インターネット広告(オプトインメール広告)のほうが、見込み客を無駄なく獲得し、しかもスムーズにその後の商談につなげることができるわけだ。